「きちんと撮れる」ということ

カメラマンとしての仕事をしてきた中で、先輩カメラマンに教わった大切なことの一つに「きちんと撮れる」ということがある。これは今でも撮影に入る時に意識していることの一つでもある。

この「きちんと撮れる」ということは「上手い」とか「センスがいい」というのとは別物である。カメラマンとして顧客からの依頼で撮影する場合、目的に応えるために、それに見合ったものを納品できるように「きちんと撮れる」ということは最低限必要である。この最低限のことをできた上で、さらに「上手く」、より「センスがいい」仕事をすべきである。



いかに自然光が良いのだと言っても、それは顔がしっかり分かるようにストロボを使えてはじめて言えることで、どんなに良いイメージで撮るのが得意だからと言っても、それは写っていて欲しいものをしっかりと撮れてから言えば良いことである。
「きちんと撮れる」ということはそういうことである。

とても痛いところをグサリと刺された、今となってはとても大切な教えだった。

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